関節が、存在している身体

 

関節の機能が、十分に発揮されていること。

身体が健康であるための、とても大切な条件です。

 

自然で楽な動きには、多くの関節が、うまく連動して機能することが必要となります。

身体が、本来のデザイン通りに動いている状態ですね。

 

痛みや固さなど、長く不調が続いている部分がある。

また、練習を続けているけど、なかなか上手くできない動きがある。

 

そのような場合、身体が、本来のデザインから離れた動きになっていると考えられます。

関節が、本来の機能を発揮できない状態になっているのですね。

 

ロルフィングのセッションでは、関節の機能を引き出すことを考えていきます。

元々備わっている力に気づき、必要のない力を減らすような作業を通して。

 

「関節があるのが分かる」

「関節が出てきた」

「こんな風に感じていなかった」

セッションで変化した後は、こういった感想を持たれる方は多いです。

 

「動きやすい」

「楽に呼吸できる」

「身体が固くない」

このような言葉も、よく聞かれるコメントです。

 

普段とは違う感覚になる、というところは、皆さん共通しています。

 

「こんなところに関節があるとは、考えたことがなかった」

そういう驚きを持って、関節の存在を知っていく方々がいます。

 

「そこが関節だということは、頭では知っていたけど、なぜか、それを全く考えず、実感することなく過ごしてきた」

そうやって、知っていることと、それを感じることの違いに、驚かれる方も多いです。

関節を使っている、という初めての実感が出ることによって。

 

何もないという設定になっていたところに、関節の存在を思い出すこと。

そこには、とても大きな変化につながる可能性があるのです。

 

ほとんどの方の中に、存在するけど使っていない、関節の機能があります。

せっかくなので、出し惜しみせず、十分に使っていけると良いですね。

 

そのためには、まず、気づく必要があります。

思うつもりなく、そこには何も無いと思っていたことに。

そのきっかけとして、ロルフィングのような働きかけは、とても有効だと思います。

 

関節の存在を思い出し、感じることができると、そこが動き始める。

それがどんな感覚なのか、ご自身で、ぜひ体験してみて下さい。

 

1年ぶりの滋賀・大津ワークショップ

 

11月初めに、滋賀・大津でワークショップを開催しました。

本来は4月に予定していたものです。

 

今回、注意しながらも行うことができて良かったです。

ご参加くださった方、本当にありがとうございました。

 

今年は特別な状況にあり、心身共に、緊張しやすい条件にあると思います。

ワークショップで、その緊張を少しでも和らげることができたら、と考えていました。

 

深く、らくに呼吸し、落ち着きを取り戻すこと。

穏やかさや、静けさを感じること。

そういったことに意識を向けることを、一番注意して進めました。

 

その結果として、身体の楽さや軽さを感じた方。

姿勢の変化や、歩き方の違いに気づいた方。

それぞれの方なりの体験があったと思います。

 

穏やかさや静けさを感じることが、身体に影響する。

その逆もそう。

 

ほんのちょっとした感じかたの変化も、ちゃんとした違いになる。

それを体感し、少しでも何かに生かして頂けるなら、嬉しいことです。

 

次は、来年の春に開催できたらなと思っています。

今回、はっきり感じられなかった方、また体験してみて下さい。

回を重ねることで、だんだんと見えてくることがあります。

 

良い感覚を楽しんで頂けた方も、ぜひ。

また新たな感覚が現れると思います。

 

琵琶湖畔で、京都とはまた違った雰囲気で、気持ちの良い時間でした。

ありがとうございました。

次回もまた、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

 

40代女性

 

忍先生 こんにちは。

無事に2泊3日の山伏体験から帰ってきました。

 

前日に重力に調和した歩き方を練習して挑んだので、要所要所でロルフィングが活かされた気がしました。

お陰で、坐骨神経痛や腰椎ヘルニアが痛むこともなく、膝が痛くなることも全くなくて、快適に山歩きが出来ました。

 

ここ半年位、特に運動もしていなのに、3日間、人について山歩きが出来た事はありがたかったです。

普段、硬い床や畳で寝るとき、膝をまっすぐ伸ばして仰向けで寝ると、お尻が浮いて腰が痛くなります。

 

寝袋で寝たのですが、1日目は少し痛くて膝を立てて寝ました。

2日目は、膝をまっすぐ伸ばして寝ても腰が痛くならず、普通に寝る事が出来ました。

重力に調和した歩き方、動きを山歩き中ずっとせざるを得ない状況だったので、反対に身体にはよかったのでしょうか!?

 

身体は疲労しているはずなのに・・・。

よくわかりませんが、私の身体にとっては、よかった様です。

 

それから、「逆らわない」これに助けられた気がします。

滑って転んだ時、抵抗しないで転ぶ事が出来たので、筋を傷める事はありませんでした。

 

今までなら、転ぶ事を避けようと、変に力を入れたり、踏ん張ったりしていましたが、受け入れる?受け止める?事をロルフィングで学んでいたので、後になって、捻挫など回避する事が出来ていたんだ~と感じました。

 

ロルフィングでは、身体感覚を大切にされていますが、聴覚、視覚等五感・感覚の1つが使えなくなったら、思考を使わなければ、他の感覚が敏感になり、反対にとても動きやすくなるという事も体験しました。

すごく面白い感覚でした。

 

他にも色々と感じたり気づいたりした事がありますが、ひとまず無事に帰れましたので、ご報告まで。

ありがとうございました。

 

無人運転

 

「自動運転のようだ」

「勝手に歩いている」

「歩こうと思っていないのに歩いている」

「歩いているけど、歩いている感じがしない」

「誰かに後ろから押してもらっている感じ」

 

ロルフィングのセッション後に歩いた時、よくお聞きする感想です。

 

「歩くのが楽だ」

「どこまでも歩けそう」

そんな言葉が続きます。

 

普段は、歩こうと思って歩いていた。

ちゃんと手を振って、姿勢よく歩こうと考えていた。

そんなことに気づく方が多いです。

 

あまりにも長く慣れ親しんできた自分の歩いている感覚。

これは、無数にある中の一つなのです。

 

身体のまとまりが良くなり、全身で一つの動きができる時。

考えないで、自然に一歩を出せた時。

普段とは違う歩き方になっているのを感じられると思います。

 

自然体で楽に歩くことは、より良い姿勢や心地よく動く身体へと変化する助けになるでしょう。

それは、自然体で楽な生き方にもつながっていくようです。

それに気づきながら、新たな歩き方で、毎日を過ごしてみませんか。