柔らかさのための安定

 

リラックスしたい。

硬い身体を柔らかくしたい。

「力を抜いて」と言われるが、やり方が分からない。

 

そんな思いで運動やストレッチをしたり、力を抜く練習をしたりしている方は多いのではないかと思います。

僕自身もそうでした。

 

どうにかして力を抜きたい、柔らかくしたいということばかり考えていたのを覚えています。

その時には、なぜ硬くなっているのかについて考える余裕がありませんでした。

 

必要があって、硬さがある。

今はそういう設定になっている。

そんな考え方にはならなかったのです。

 

身体のある部分が硬くなる理由の一つに、十分な安定がないことが挙げられます。

ある状態の時、特定の部分を硬くしないと、うまく動けなかったり、バランスが取れなかったりするのです。

 

ですから、その硬さのおかげで、ある程度の身体の機能を保っていられると言うこともできます。

本当はありがたいことなのだと思えてきますね。

 

そう考えてみると、柔らかさを取り戻すには、身体が硬くならなくてもよい条件を揃えていけばよい。

そんな風に言えるのではないでしょうか。

 

そして、その条件の一つが、身体に十分な安定があることだと言えます。

 

柔らかさやリラックス。

それは、やみくもに力を抜こうとすることではなく、身体に安定をもたらすことから生まれてくるようです。