まだまだ落ち着かない年ではありましたが、今年も来て下さった方々、どうもありがとうございました。
より良く変化されていく姿に、良かったなと喜びを感じると同時に、その機会を通して自分の気づきが深まっていくことを、ありがたいなと感じながらの1年でした。
自分の理解を、より良い形で還元できるようにと考えています。
改めて、2022年もありがとうございました。
新年は1月4日よりスタートします。
来年もまた、よろしくお願いします。
皆さんにとって、良い年になりますように。
心地のよい身体で生きる
まだまだ落ち着かない年ではありましたが、今年も来て下さった方々、どうもありがとうございました。
より良く変化されていく姿に、良かったなと喜びを感じると同時に、その機会を通して自分の気づきが深まっていくことを、ありがたいなと感じながらの1年でした。
自分の理解を、より良い形で還元できるようにと考えています。
改めて、2022年もありがとうございました。
新年は1月4日よりスタートします。
来年もまた、よろしくお願いします。
皆さんにとって、良い年になりますように。
関節の機能が、十分に発揮されていること。
身体が健康であるための、とても大切な条件です。
自然で楽な動きには、多くの関節が、うまく連動して機能することが必要となります。
身体が、本来のデザイン通りに動いている状態ですね。
痛みや固さなど、長く不調が続いている部分がある。
また、練習を続けているけど、なかなか上手くできない動きがある。
そのような場合、身体が、本来のデザインから離れた動きになっていると考えられます。
関節が、本来の機能を発揮できない状態になっているのですね。
ロルフィングのセッションでは、関節の機能を引き出すことを考えていきます。
元々備わっている力に気づき、必要のない力を減らすような作業を通して。
「関節があるのが分かる」
「関節が出てきた」
「こんな風に感じていなかった」
セッションで変化した後は、こういった感想を持たれる方は多いです。
「動きやすい」
「楽に呼吸できる」
「身体が固くない」
このような言葉も、よく聞かれるコメントです。
普段とは違う感覚になる、というところは、皆さん共通しています。
「こんなところに関節があるとは、考えたことがなかった」
そういう驚きを持って、関節の存在を知っていく方々がいます。
「そこが関節だということは、頭では知っていたけど、なぜか、それを全く考えず、実感することなく過ごしてきた」
そうやって、知っていることと、それを感じることの違いに、驚かれる方も多いです。
関節を使っている、という初めての実感が出ることによって。
何もないという設定になっていたところに、関節の存在を思い出すこと。
そこには、とても大きな変化につながる可能性があるのです。
ほとんどの方の中に、存在するけど使っていない、関節の機能があります。
せっかくなので、出し惜しみせず、十分に使っていけると良いですね。
そのためには、まず、気づく必要があります。
思うつもりなく、そこには何も無いと思っていたことに。
そのきっかけとして、ロルフィングのような働きかけは、とても有効だと思います。
関節の存在を思い出し、感じることができると、そこが動き始める。
それがどんな感覚なのか、ご自身で、ぜひ体験してみて下さい。
20年ほど前の、ロルフィングのトレーニングコースでのこと。
マッサージテーブルに横になっている僕の足を、講師のトーマスが軽く持ちました。
僕は、脚全体が内側に回旋するのを感じ、脚を内側に回しているのだなと思っていました。
ただ、何かが違う感じでした。
奥の方から始まり、普段は動かせなかったところから回っているような感覚です。
そこで、どのようにしているのかなと興味を持ち、頭を起こして見てみました。
そこにあったのは、特に内に回すこともなく、はじめと同じ位置にある脚を、静かに触れている彼の姿でした。
目で見る形としての脚は、先程と同じ位置にあり、変化していないように見える。
でも、体験している脚は、内側に回り続けている。
そのギャップに、とても驚いたのを覚えています。
そして、その後の脚は、いつになく良い調子でした。
目で見ている身体や、感じ慣れている身体とは違う何かがあること。
それを感じたり、扱ったりすることができること。
それが、より良い変化を助けてくれること。
それを実感できたことに、大きな喜びを感じました。
どうしても変わってくれないと思っていた身体にも、まだ変化する余地があると感じられたからです。
どの感覚に注目しているのかで、違いが生まれます。
いつもとは違う感覚に出会えることには、とても大きな意味があります。
ロルフィングを受けられている方は、程度の差はあれ、同様の体験をされていきます。
感覚が変わったり、別のイメージが浮かんだ後には、姿勢や動き方が変化することが感じられます。
目に見えている形としての身体を、外からの力で変えようという方法以外にも、手はあるのです。
これまで注意を払っていなかったので、存在を知らず、使っていなかった機能。
それに気づいていく練習を、ロルフィングのセッションでは繰り返しています。
それが、身体をより良い状態へと変化するのを助けてくれます。
その結果として、感じていることを大事にする習慣も、手にされていくでしょう。
あるいは、感じることを大切にしていなかったことに、気づかれるのかもしれません。
そんなところもまた、ロルフィングの面白さだと思います。
「ここも動くところだったのか」
新しい動きが感じられた時に、よくお聞きする感想です。
その箇所は動かない。
なぜか、そう思っていたことも分かってきます。
その思いも、無自覚の習慣と言えますね。
動かないと思っていたところが、ほんの少しだけでも、動くところに変わる。
それは、とても大きな違いを生み出してくれます。
その、ほんの少し、新しい動きを感じられるような練習を、ロルフィングのセッションでは大切にしています。
長い目でみると、その影響力は「ほんの少し」ではないからです。
ある部分が上手く機能しないことにより、他の様々な箇所にも大きな負担がかかっています。
慣れていると、気づかないことが多いですが。
新しく動くところが現れる。
すると、その部分の不具合を補うために必要だった他の箇所にある緊張が、少し緩んでいきます。
それが、別の部分の緊張を和らげ、それが次の… と続きます。
ある一つの条件が変わるだけでも、身体には、とても大きな影響があります。
身体は、全体で一つのものとして機能するからです。
「とても良い感じ」
動いてなかったところが動くようになった時に、よくお聞きする、もう一つの代表的な感想です。
そんな感覚を味わいながら、日々を過ごせると良いですね。
視線を遮るものが無く、遠くまで見えるような場所にいる時。
身体にも、心にも、広がりを感じることでしょう。
狭いところで、近くを見続けている時。
窮屈さを感じていることに気づくのではないでしょうか。
心身にとって、大きな違いが生まれています。
時々、広い場所に出かけてみる。
または、休憩時間に、広さを感じられる瞬間を持ってみる。
そうやって、ひと息ついてみる機会を作ってみること。
シンプルですが、心身のリセットにかなり有効だと思います。
そして、深い呼吸ができる時。
良い姿勢で歩けている時。
または、気分が晴れやかな時。
そういう時は、心の中にも広々とした景色がみえている。
広大な景色の中にいる心地良さを感じられている。
そんなことが、分かってくるかもしれません。
心の中で、広々とした景色をみてみること。
広大さを感じたり、その心地良さを思い出してみること。
それを練習してみるのも、おすすめの方法です。
慣れてくると、心身が心地良く変化するのを感じられると思います。
身体を、実際に動かそうとしない。
むしろ、動かないように気をつける。
そして、イメージの中で、動いてみる。
動くイメージを浮かべる。
動きの可能性を感じてみる。
ロルフィングのセッションでは、こんな言葉を使いながら、いつもとは違う身体の動きを引き出す練習をします。
動かそうとする思いを鎮めること。
そして動きをイメージすること。
それが上手くいくと、姿勢や、呼吸、動き方に大きな変化を感じられます。
初めのうちは、驚かれる方も多いです。
僕自身も、そうでした。
習慣化した、身体の動き方を、抑えること。
反射的に動かないこと。
その中に、大きな違いを生む力があります。
普段、いかに無自覚に、慣れた動きを繰り返しているのか。
それにより、どれだけ自然な動きを制限しているのか。
そこに気づくことが大切だと思います。
そのためには、正しく動こうとするのではなく、まずは、自分のこれまでのやり方を、脇に置いてみる。
そんな意識を持ってみることが必要になります。
いつものように動かない。
動かさない。
正しい動きを探さない。
すると、そこに広がっている、新たな可能性が見えてくるのではないでしょうか。
おそらく、予想しなかった、新しい感覚ではないかと思います。
何よりも、楽だと感じることでしょう。
窮屈な自分のやり方から離れてみる。
その時、とても大きな解放感が広がるのです。
「ロルフィングのセッションで得た良い感覚や、落ち着いた在り方を保つためには、どうしたら良いか」
よく尋ねられる質問のうちの一つです。
繰り返し、思い出してみること。
シンプルですが、まずは、そこからスタートするのが良いと思います。
初めのうちは、これがなかなか難しいのです。
思い出すことを、忘れてしまうのですね。
「日常の中で、セッションで感じたような感覚や在り方に、目を向けてみよう」
そう思っていても、忘れてしまう。
よくあることなのです。
日々の生活は忙しいですね。
そして、これまでの、さまざまなことを考える習慣もあります。
何気なく、何かを考えてしまうのです。
忘れていたら、思い出してみる。
思い出すことを、覚えている時間を増やしてみる。
そんな練習を繰り返す必要があります。
すると、ある時、以前よりも、思い出そうと思えるようになっているのが分かってきます。
習慣が変わってきた証拠です。
良い感覚が思い出せなくても、問題ありません。
思っているような、落ち着いた在り方がなくても大丈夫です。
思い出してみようと、思えるように変化したこと。
そのような習慣がついてきたこと。
これが、すでに、大きな変化だからです。
まずは、セッションで感じた感覚、在り方を思い出してみよう、と思ってみること。
そのような時間を、ほんの少しでも過ごしてみること。
そんな小さな繰り返しが、より良い変化が続いていくための、大きな助けになります。
何についても同じですね。
何に意識を向けているのかが、結果に反映されていくのです。
落ち着いて、動く。
これは、なかなか難しいことだと思います。
そうしようと思うことと、そうできることは同じではありません。
まずは、落ち着いてみる。
それから、動いてみる。
そんなひと手間をかけることを、ロルフィングのセッションでは繰り返し練習しています。
それが、本来の自然な動きや、楽な姿勢を得るための、とても大切な要素となるからです。
そのつもりなく、落ち着いていない状態にある。
まずは、そのことに気づくのが入り口となります。
穏やかに、自分を観察し始めてみましょう。
すると、これまでは無自覚だった緊張感や、動き方の癖が、少しずつですが、みえてくるようになります。
すでに、心身には、さまざまなことが起きていたのだと、気づくことができるでしょう。
それを、リセットするために、落ち着いてみる、というひと手間をかけるのです。
落ち着くための方法は、色々あります。
例えば、身体を楽にしようと思ってみる。
身体の重さを感じてみる。
身体の内側にある空間、広さを感じてみる、など。
また、心を静かにしてみる。
頭を静かにしてみる。
穏やかな気分になってみる、なども良いでしょう。
いずれも、ゆっくり、間をとるようにするのが大事です。
ロルフィングのセッションは、色々な方法を組み合わせながら、心身が落ち着いてくるかどうかを観察しつつ、進めています。
心身の緊張感が和らぐのを促しているのです。
そして、上手く落ち着いてきたら、それをお伝えし、実際に立ったり、動いたりして、どのように変化したのかを確認してもらいます。
落ち着いてくると、それまでは落ち着いていなかったということが理解できます。
そして、新しい何かに、気づき始めることでしょう。
落ち着いた自分には、違いが分かるのです。
落ち着いて、動く。
その時の感覚を、ぜひ楽しんでみて下さい。
「この仕事は、飽きることがないから」
アメリカでロルフィングを学んでいる時に、長いキャリアを持つロルファーが話してくれたことです。
彼の言葉に、心から同意します。
小さい頃から、飽き性の自分を心配していました。
スポーツや、楽器、仕事など、数年やっては、別のことを始めての繰り返し。
一つのことを継続する力がないのだなと、半分諦めていました。
この3月で、開業18年目に入りました。
ロルフィングに、飽きること、退屈することなどありません。
そんな心配していた頃もあったなと、ふと振り返ってみて、思い出すくらいです。
毎回、新しい発見や気づきがあります。
今日は何を感じられるのかな、と楽しみにしている自分がいます。
少しずつ、できなかったことが、できるようになっていく喜びがあります。
以前は分からなかったことが、みえてくる嬉しさがあります。
「面白い」
「不思議」
来てくださる方々が、セッション時に、よく言われる言葉です。
「こんな少しのことで、身体が変わるのですか」
「こんな風に考えてみたことは無かったな」
「これで変わってるのですか」
「違いは分かるけど、言葉では説明できない」
このような感想を口にしながら、セッションを楽しんで下さる方が多いです。
僕自身が感じている面白さ、楽しさ、不思議さを共有できる機会が頂けていることについて、感謝しながらの毎日です。
心身の深いところから、不安や緊張感が和らいでいくこと。
そして、自分の可能性に気づき、安らぎや穏やかな喜びのような感覚が広がること。
それらが、落ち着いて、心地よく過ごせるような心身へと、変わっていく力となってくれるのだと思います。
そんな機会を、これからも皆さんと持てることを願って。
これまで来て下さった多くの方々、ありがとうございました。
そして、18年目も、よろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
皆さんの中に、穏やかさが広がる一年となりますように。