はっきりとした感覚を追いかける。

自分の望む感覚を一生懸命に探す。

その結果、緊張が高まり、身体を縮めてしまう。

ロルフィングのセッション中に、よく起きることです。

 

ロルファーとして関わっている側からは、その変化がよく分かります。

呼吸が浅くなり、窮屈さが広がっていくからです。

 

一生懸命に何かをやろうと考えている時。

一つのことに集中し過ぎている時。

自分の心身に起きている苦しさを感じにくくなるようです。

 

僕自身にもよく起きることです。

追いかける状態から離れることができたら、何が起きていたかが分かります。

それまでは、特に何とも感じないのが不思議だなと、いつも思うのですが。

 

ロルフィングのセッションで、心身に目を向ける機会を重ねていくと、少しずつ分かってくるでしょう。

「ちゃんとやろうと頑張って、緊張していたのか」と。

 

追いかけている時と、そうでない時の違いに気づく練習をしていきませんか。

セッションの中で、切り替わる瞬間をお伝えしたり、その前後の違いを体感してもらったりしています。

そんなことを繰り返していくと、どなたでも分かるようになっていくでしょう。

 

求めている内容が何であれ、どのような在り方でそれを求めているのか?

どんな内容のことであれ、何かをしている時に、どのような感覚が心身に広がっているのか?

その点に注意を払うようになってきます。

 

そうなると、長く続いてきた心身の問題や苦しさの正体が見え始めることでしょう。

軽やかに生きるための手がかりと共に。

 

感覚を追いかけない

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