腰を伸ばそうとしないで伸ばす方法

 

腰を伸ばそうと一生懸命努力している方は多いと思います。

良い姿勢になろう、腰の痛みを無くしたい、と。

僕もそうでしたが、腰を伸ばすことは、とても大変です。

 

出来ない人には本当に難しい。

出来る人にはごく普通のことなのですが。

 

「 腰を伸ばそうとしてないのに、伸びてる」

「頑張ってないけど、身体がまっすぐに起きてる」

身体が変化した後、こんな言葉が聞かれます。

 

「これは、頑張って腰を伸ばそうとしても無理だったな」

腰が伸びたと感じた時の、僕の感想です。

 

背筋で体を起こしている努力感がありませんでした。

そこでようやく、これまでの努力とは違う、別の何かが必要だと理解できました。

少なくとも、背面の筋肉だけを縮めて、何とかすることではないと。

 

腰が伸びた時、僕の場合は

「骨盤の中に入り込んでいた背骨が、上に出てきて自由になった」

「骨盤が動くのが感じられた」

「股関節が伸びて、ももの筋肉が柔らかくなった」

という身体感覚がありました。

 

ロルフィングのセッション中、腰が伸びた姿勢になった時

「お腹の中に広がり、伸びを感じる」

「骨盤が自然と立っている」

「深く呼吸ができる」

こんな感想が多く聞かれます。

 

それに加え、上半身で感じられる変化としては、

「目線が高くなっている」

「胸が開いている」

「肩がリラックスしている」

といった内容をよくお聞きします。

 

共通するのは「何も頑張っていないのに」「しようと思っていないのに」

というフレーズがついてくることです。

 

このように、腰だけが良い方向に変化するのではないこと、努力感がなくても大丈夫なことが分かってきます。

ということは、多くの方がコメントされたような状態の時、腰が伸びる可能性が大きくなると言えるのではないでしょうか。

 

ロルフィングセッションでは、そのような条件を一つづつ、ゆっくりと揃えていくことで、腰が健康になるのを促していきます。

どの部分も、その他の部分につながっていて、影響がある。

その視点を持ちながら、部分の改善に取り組むと、全体の健康レベルが上がり、腰も健康になっていくでしょう。

 

腰を伸ばしたいと思った時、いつものようなやり方で伸ばさないこと。

自分の感じ慣れた、思い慣れた腰だけを伸ばさないこと。

ここが大切なスタートラインになると思います。