ある部分のはたらきは、全体との関係に影響を受けます。
その部分だけでは、その機能を十分に発揮できない、と言えるでしょうか。
ある部分の感覚だけがある場合。
そうではなく、全体の一部としての感覚もあり、部分でもあると感じられている場合。
その両者には、大きな違いが生まれるようです。
例えば、長い間、腰に痛みを抱えていると、腰の辺りの感覚や意識が高くなりがちです。
結果的に、他の部分や、身体全体への意識が低くなっていることが多いです。
無意識のうちに。
すると、腰が全体と調和した動きをしにくい状態になるようです。
そこで、少しづつ、身体全体の中での腰だという感覚を練習してしてみます。
他の部分にも意識を向ける時間を割いてみるのです。
すると、腰の感じ方、動き方に、違いが見え始めます。
それまでには感じられてなかった動きが現れる。
柔らかい感じになっている。
痛みが変わっている。
そんなことが起きたりします。
身体全体とのつながりがある時、腰のはたらきが違ったものになるのです。
部分は全体に影響し、全体は部分に影響します。
ある部分が全体と調和した時、どんな感じになり、どう動くのか。
それを体感してみるのは、とても価値のある経験だと思います。
部分は、そこだけでは存在せず、その部分だけでは十分に機能しない。
だから、それぞれの部分が、全体の中に調和することが大事ではないか。
それを身体で理解することが、ロルフィングの大きなテーマです。
部分が全体の一部だと思い出せた時