身体のある部分が変化し、より良い動きが可能になったとします。
その場合、それが安定して続くためには、他の部分もまた、それに対応できるように変わる必要があります。
身体は、全体で一つとして機能するからです。
どこかが変われば、他の部分にも違いが起き始めます。
程度の違いはありますが。
ロルフィングでは、そういった全体のつながりを考え、調和を保ちながら変化が続くように進めていきます。
身体の変化に伴い、これまで上手く出来なかったことができるようになるでしょう。
反対に、これまでと同じやり方では、上手くいかないことが出てくる可能性もあります。
条件が変わっているからです。
スムーズに変化していくためには、これまでと同じ方法を、反射的に繰り返さないことが大切になります。
それは、もう必要なくなっている場合があるからです。
まずは、注意を払い、観察し、今の状態に気づいてみるのがスタートです。
すると、これまでとは違う感覚が、身体の中に感じられるようになると思います。
例えば、力を入れないと出来なかった動きが、楽に、スムーズに出来るのに気づきます。
あるいは、胸を張ろうと力まなくても、良い姿勢になっているのが分かります。
そこで、これまでは、無自覚に何かをやっていたことに、ようやく気づきます。
そして、それまでは必要だったことを、やめることができるのです。
これまでのようにしなくても大丈夫。
同じことを繰り返していかない選択肢もある。
そんな実感は、心地よい感覚とともに、大きな解放感へとつながっていくことでしょう。