昨年に続き、四国の農家さんから、はっさくを購入しました。
ロルフィングを学ぶ以前に、ニュージーランドのオーガニックファームで働いた時期があります。
自然に囲まれ、旬の野菜や果物を食べて過ごすという、なんとも心地の良いライフスタイルに惹かれました。
日本に帰国して、自然農や有機農業に触れながら、あの時のような生活ができないかと模索したこともありました。
そんな経緯もあるので、農業を生業としている方を見ると、素敵だなと思います。
農作物がよく育つ時、さまざまな条件のバランスが良いことが分かります。
自然の産物である僕らの身体にも、同じことが当てはまると言えるでしょうね。
姿勢良く、楽に動ける健康な時は、さまざまな要素や身体の各部分のバランスが良い状態だと思います。
ですから、特定の要素や、ある部分を良くすることに加えて、全体としてのまとまりや調和を考える視点を持っていることが、身体の健康を考える上で大切だと思います。
全体のまとまりをみる、というフィルターがあって、初めて見えてくるものがあるようです。
農作業をしながら、なんとなく感じていたことと、今、ロルフィングをしながら身体について感じていることは、基本的には同じだなと思っています。
さて、早速食べてみた、お待ちかねのはっさくは味が濃く、みずみずしく、そして甘みや酸味など、さまざまな要素のバランスが良く、やっぱり美味しいなと嬉しくなりました。
ロルフィングセッションの最中、身体が変化した後に「この感じは言葉では表現できない。どう言っても違う感じがする。」というコメントをお聞きすることが多いです。
はっさくのこの味も、やはり言葉では表現できないものですね。
こういう時、言葉とはそういうものだ、と痛感します。
それでも、バランスが良いこと、そして美味しく、食べると嬉しく、満足することは感じられ、分かります。
言葉だけで理解するのとは違う、別の理解の方法があるということですね。
だから、言葉で説明できないからといって、分かっていない訳ではないのだと思います。
むしろ、さまざまな要素がちゃんと感じられ、分かっているから言葉で表現できないと言えるのではないでしょうか。
何であれ、言葉のレベルだけでなく全体的に感じることが大事だと、ようやく思えるようになってきました。
そんなことも感じながら、冬の味覚を楽しんでいます。