地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番

 

映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番」の上映会に参加しました。

出演者の1人が、主にアラスカで活動されていた写真家の星野道夫さんです。

30年程前、大学生の頃に読んだ星野さんの何冊かの本は、卒業後にバックパッカーとして1年間ユーラシアを旅するという僕の選択に力を与えてくれました。

 

アメリカのボルダーにあるロルフィングの学校には、ロルファー養成トレーニングコースの時期に合わせて、全米各地からも人が集まります。

最後のユニット3を学ぶ時、アラスカからアメリカに入国し、僕と同じユニット1、2で学んだアラスカ在住の友人宅に泊めてもらいました。

広々とした湖に面した、素敵な家でした。

事故に遭ったヘラジカの肉をみんなで分けるという話を聞く時や、近くの川に上ってきたというサーモンの料理を頂く時、やっぱりアラスカだなと感じたのを思い出します。

 

そのクラスメートの隣の家に住む(と言っても結構歩く距離でしたが)幼なじみの男性が、星野道夫さんと懇意にされていたという写真家でした。

そして、同時期にロルフィングを学びに来ていた日本の友人が、星野さんの本を彼にプレゼントするというのに同行しました。

 

素敵なログハウスの中で、彼が「ミチオ…」と言い、手に取った本を微笑みながら眺めている姿が印象に残っています。

アラスカに来て、思いがけないところで、少しだけ星野さんに触れることができた気がして嬉しい時間でした。

 

帰り際、彼がプレゼントしてくれたポストカードの1枚は、ガイアシンフォニー第二番の出演者であるダライ・ラマのものでした。

そういう時は、普段思っているよりも世界はつながっているんだなという感覚になります。

 

久しぶりに観た第三番、やはり心に響きました。

どの出演者の言葉にも、心にある穏やかさや静けさ、優しさを感じます。

 

大きな全体の中の一部として自分をとらえ、大きな時間の流れを感じながら生きることは、僕らが穏やかに、優しく、今をより良く生きる助けとなるのだと改めて思いました。

そして、星野さんの本を読みながら、将来の在り方を模索していた学生の頃の気持ちも懐かしく思い出しました。

 

上映中に、穏やかな喜びや解放感が心の中に広がった理由のひとつは、当時よりも言葉の意味が深く感じられ、そして少しづつではあっても、こう在れたらいいなと思っていた方向に進んでいるのが分かったからだと思います。

ロルフィングという仕事の中で、そして日常の中で、自分が本当に大事にしたいと考えていることを、周りの人達と共有できるようになりたいと、改めて感じた上映会でした。

素晴らしい映画なので、機会があれば是非観て下さい。

 

 

ロルフィング体験会情報

4/28(日) 足をテーマとしたロルフィング体験会

会場:アスニー山科・和室

時間:13時15分〜15時45分 (受付12時50分〜)

参加費:3,000円

 

個人セッションで行うロルフィングそのもの(10シリーズ)ではないのですが、ロルフィングを知る機会としてご活用下さい。

2人ペアとなり、軽く身体に触れてもらう手を助けとして、身体に意識を向ける練習をします。

ロルフィングがお役に立ちそうな方など、お誘い合わせの上でご参加頂けたら嬉しいです。

 

メール、LINE公式アカウント、Instagramなどからお申し込み下さい。

LINE公式アカウントhttps://lin.ee/LsjHxLf

Instagram https://www.instagram.com/rolfing_in_kyoto?igsh=MWp4MmhvNXllZ3F5Yw%3D%3D&utm_source=qr

 

今後のアスニー山科での体験会日程とテーマ

5/26(日)肩

6/22(土)膝

7/27(土)股関節

8/31(土)骨盤

9/29(日)手・腕・肘

10/27(日)背骨

11月以降の予定は決まり次第お知らせします。

 

ガイアシンフォニー第九番

 

大阪平野の「ぐるぐるそだつ長屋」さんで、ガイアシンフォニー第九番の上映会がありました。

 

今から25年近く前、長野県で働きながら、ロルフィングを勉強したいと思いつつ、心を決められないで過ごしていた時期がありました。

ある日、古本屋で龍村仁監督のエッセイに出会いました。

それを読み「やっぱり、こっちの世界を生きたい」と心が決まり、そこからロルフィングの勉強するための準備を本格的に始め、今に至ります。

 

エッセイから入り、ガイアシンフォニー(地球交響曲)という映画を知りました。

これまでの第一番から第八番、どれも心に力を与えてくれましたが、今回の第九番もまた本当に素晴らしいものでした。

「コバケン」さんのベートーヴェンの第九への思い、それに向き合う姿勢に圧倒されました。

そして、それにより変わっていく演奏にも。

 

このガイアシンフォニー第九番が、龍村監督の遺作となります。

145年前の京都の上映会後に、今の仕事をするきっかけを頂いた感謝をお伝えしたいと、挨拶させて頂いた時の気さくで軽やかなご様子を思い出しながら、そしてロルフィングに関わる人生に、本当に大きな影響を与えて下さったことへ感謝しながらの鑑賞でした。

 

上映会の後のシェア会での参加者のお話も心に響くもので、素敵な会場の雰囲気とともに良い時間となりました。

ぜひ多くの方に観て頂きたいと思います。