だれかの物差しや視点を借りてみる。
新しい感覚に触れる時や、何かを変えてみたい時に、良い手ががりになると思います。
その時の自分には、なぜか見えないことがあります。
慣れていくと、普通に見えるものでも。
例えば、セッション中に「身体のどこが変化したか、自分ではよく分からない」と言われることがあります。
そんな時は、ロルファー側の視点で、変化の内容をお伝えするようにしています。
「こんな風に動いているように見えます」
「先程と比べて、こんな感じはありませんか?」
それを聞きながら、身体に注意を払う時間をしばらく過ごしてもらいます。
「そう言われたら、たしかにそんな感じがないこともない」
「少しだけ、そんな気がする」
そんな言葉が返ってきます。
はじめは、それで十分だと思います。
いつもとは違う何かを感じるきっかけになっているからです。
そうやって、一度でもいいので、あいまいな感覚に目を向け、気づいてみること。
これは何かの感覚なのかもしれないと、ひとまず受け入れてみること。
そんな繰り返しが、これまでは感覚に入らなかったものに気づいていく助けになるようです。
自分以外の物差しを使ってみること。
これまでとは違う視点を使って、身体を観察すること。
こういった作業を、ロルフィングのセッションでは積み重ねることができます。
さまざまな習い事と同様に、これもまた練習した分だけ上達します。
新しい感覚や変化に気づきやすくなっている。
そんなご自分を感じられるようになるでしょう。