ロルフィングとは?

人が心身ともに調和のとれた健康な状態になることを目指す

ロルフィング®とは、アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士によって始められたもので、人が心身ともに調和のとれた健康な状態になることを目指す
”からだの再教育プログラム” です。ロルフィング身体統合法(Structural Integration)と呼ばれ、心身の健康に必要である “人が全体性を取り戻し、重力に対して調和すること” をテーマに進められます。

そのために、①筋膜(筋肉・内臓・骨などを包み、つなぎ、身体全体に広がる膜組織のネットワーク)に手技で働きかけ、柔軟性や連続性(全体性)を取り戻すこと ②動き方や感じ方の習慣(知覚パターン)を見直し、身体のしくみに沿った動きを手にすること の2つを組み合わせながら、本来の機能が現れる手助けをします。

身体が持つ自己調整力が上がる結果として、楽に動ける・姿勢が変わる・身体感覚が増す・痛みが改善する、といったことが起きるため、心身の不調を抱える人から、姿勢・慢性痛に悩む人、自分の可能性を広げたい人、パフォーマンス能力を上げたい運動選手まで、さまざまな人が対象になります。

自分を知る

身体への気付きを高め、上手な付き合い方を知り、自分で変化を継続できる

ロルフィングのセッションは、受け手の方の参加がとても大切です。

身体の感覚に気付くことで、今の状態を知り、変化を感じ、促すことができます。セッションは、今日の身体はどんな感じか、歩いたり立ち止まったりして、身体を観察することから始めます。その後、横になり、しばらく身体に働きかけた後、改めて立ち、歩いてみて、何か違いが感じられないか探してみます。

自分の感覚に耳を澄ますと、だんだんと聞こえてくる情報があります。普段は気付かなかった、その少しの感覚の差が、その後の大きな変化につながるきっかけになります。

一般的な筋トレのような運動や、正しい動き方の練習はありませんが、感覚・知覚パターンに変化を促す練習を繰り返すことで、脳(神経システム)が反応し、結果として動きや姿勢に変化が生まれます。例えば、身体にいつもと違うイメージを持ったり、新しい解剖学的な知識を知っただけでも、動き方や姿勢は変化します。繰り返し練習することで、どなたも出来るようになります。普段使ったことのない機能・回路を使うことで、これまでとは違う結果が現れ、その新しい感覚が普通になってきたら、変化は継続します。

生きている身体は、外部の環境に対して思考よりも早く反応し続けています。呼吸、消化などと同様に、立つ、歩くといった動作もまた、理性的なレベルだけで考え、命令することではコントロールできない仕組みになっています。身体を動かす、のではなく、身体が動くのです。身体に元々備わっている自然な力(反応)の存在を感じ、信頼することが変化への第一歩になります。

身体の自然な反応にブレーキをかけている習慣に気付くこと、良い状態につながるイメージや感覚を自分の身体に投げかけることで、身体に変化が生まれます。自分に対して、いかに問いかけられるかがポイントになります。ほんの少しでも変化が起きたなら、より良い方向に進む可能性が大きく広がります。ロルフィングが、新たな自分の可能性を感じ、持っている能力を十分に発揮するきっかけになることを願っています。

10シリーズについて

身体が重力に対して無理のない、バランスを目指して

各回に行われる主な内容は決まっており、基本的にはその通りに行われます。これがアイダ・ロルフ博士がまとめたレシピと呼ばれるものです。

ロルフィング・10シリーズは、10回のセッションを通して、身体が重力に対して無理のない、バランスのとれている状態になっていくことを目指します。身体が変化していく時間も必要なので、各セッションごとの間隔は1週間から2週間が良いとされています。

●各セッションの内容・目的のまとめです。

1. 胸部・横隔膜を中心にしたワーク(自由な呼吸)

2. 足を中心としたワーク(身体の支え、地面への適応)

3. 身体の側面へのワーク(身体の奥行き、前後への広がり)

4. 脚の内側,骨盤底へのワーク(身体の中の広がり、支え)

5. 大腰筋を中心としたワーク(腹腔のバランス)

6. 背中側全体へのワーク(背骨全体のつながり)

7. 頭・首を中心としたワーク(頭と首のバランス)

8.9. 身体が全体として機能するよう、つなげていくワーク

10. 全体のバランスを考え、まとめるワーク

 1~3回目のセッションでは主に身体の表層に働きかけ、その後に続く骨盤、腹腔など深層への4~7回目のセッションに備えます。そして8~10回目のセッションでは身体が全体として調和して働くことを考えます。このように順番に、系統立てて進むことで身体は変化し、10シリーズが終わってからもそれは続きます。

一般的な筋トレのような運動や、正しい動き方の練習はありませんが、感覚・知覚パターンに変化を促す練習を繰り返すことで、脳(神経システム)が反応し、結果として動きや姿勢に変化が生まれます。例えば、身体にいつもと違うイメージを持ったり、新しい解剖学的な知識を知っただけでも、動き方や姿勢は変化します。繰り返し練習することで、どなたも出来るようになります。普段使ったことのない機能・回路を使うことで、これまでとは違う結果が現れ、その新しい感覚が普通になってきたら、変化は継続します。

生きている身体は、外部の環境に対して思考よりも早く反応し続けています。呼吸、消化などと同様に、立つ、歩くといった動作もまた、理性的なレベルだけで考え、命令することではコントロールできない仕組みになっています。身体を動かす、のではなく、身体が動くのです。身体に元々備わっている自然な力(反応)の存在を感じ、信頼することが変化への第一歩になります。

身体の自然な反応にブレーキをかけている習慣に気付くこと、良い状態につながるイメージや感覚を自分の身体に投げかけることで、身体に変化が生まれます。自分に対して、いかに問いかけられるかがポイントになります。ほんの少しでも変化が起きたなら、より良い方向に進む可能性が大きく広がります。ロルフィングが、新たな自分の可能性を感じ、持っている能力を十分に発揮するきっかけになることを願っています。